母乳育児は自然な方法

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1997年世界母乳育児週間のテーマ
母乳育児は最良の選択です
廃物処理の方法は、 大気、 大地、 水を汚染します
人工乳を加工するには、 エネルギーを浪費します
加工された人工乳は汚染の危険があります
輸送は汚染を広げ、燃料を浪費します
母乳はよけいな容器がいりません
調乳においても無駄があります
流動化(モービライゼーション)とは
ネットワークづくり
情報とコミュニケーション

1997年世界母乳育児週間のテーマ

乳育児文化は、平和・バランス・調和の文化です。
私たちの次の世代のためにも、この文化は地球規模で保護しなければばらないものです。
子育てをする家族を支える政府や様々な精神的な伝統には、母乳育児文化を守っていく責任があります。
ほとんどすべての偉大な宗教は、幼い子どもたちを慈しむために母乳育児は不可欠のものだと認識し、そうした女性の役割に尊敬の念をいだいています。

World Alliance for Breastfeeding Action(WABA) 世界母乳育児行動連盟は、1997年の世界母乳育児週間のテーマを「母乳育児は自然な方法」と決めました。

●女性たちの生命を養う能力を祝いましよう
●母乳が生命に与える利点を認識しましよう
●母乳育児を最も生態系にやさしい食物体系として認識しましよう
今年の世界母乳育児週間の目的は、母乳育児の環境への利点に対する人々の意識を高め、人工哺育が生態系に与えるダメージの大きさを示すことです。
世界中の政府や社会が生態系的に健全な方法を支持するよう、環境保護団体とも―緒に行勤することを必要とします。

女性が自分の赤ちゃんを母乳で育てることには、多くの理由があります。
母乳は最高で最も栄養のある食物ですし、病気から赤ちゃんを守り、子どもたちの健康な体と精神の発達を保証します。

母親たちにとっても母乳育児は乳ガンや子宮ガンに罹る危険性を滅らしますし、産後の出血を減らし鉄分欠乏貧血をも減らすといった健康上の利点があり、排卵を遅らせることによって自然に子どもと子どもの年齢があきます。

また母乳育児は、女性にとって自分の赤ちゃんに栄養を与え慈しむといった自らの能カへの自信をつけさせてくれます。
商業的生産物への依存を減らすことによって女性をエンパワーします。

母乳育児は社会のあらゆる面で、経済的にも生態学的にも社会的にも利点があります。
ところが、数十年前頃から自分たちの赤ちゃんを育む女性の能カへの自信が、様々な要因によって密かに害されてしまってきました。
要因としては、人工乳の商業戦略や社会的サポートの不足があげられます。

毎年、何百万人もの赤ちゃんが母乳で育てられなかったことが原因で病気にかかっています。
世界保健機構(WHO)の見積もりによれば、すべての赤ちゃんが母乳で育てられたならば、毎年150万人の赤ちやんの死が避けられるそうです。

私たちがもっと母乳育児をサポートし守りすすめていく努方をしていくことが大切なのです。
社会のどこででも母乳育児の利点が理解され、母親たちの母乳育児を支えるためにそれそれが自分なりにどうしていけばいいのかを知る必要があります。

すべての女性がこの自然な権利について真に情報を与えられた上での選択ができるよう、情報とサポートが簡単に手にはいるようになるといいのです。

さあ、世界母乳育児週間の機会を利用して、世界中のパートナーたちと手を結び母乳育児文化をとりもどしましょう。
母乳育児文化は、母なる大地を尊ぴ、人間の主命の贈り物を感謝し、自然のとる道を支持します。

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母乳育児は最良の選択です

母乳育児の利点の中で、多分もっとも忘れられでいるのが、生態系に及ぼす利点でしょう。wbw1997

●よく見過ごされることですが、母乳は自然でしかも再生産の可能な資源です。
●母乳育児は、環境への要求を減らすことによって環境を保護し、廃棄物も汚染も減らします。
●人工乳や乳児用加工品は使い捨てのものであり、その生産・分配・使用といったすべての段階において生態系に損害を与えています。
●母乳育児はユニークです。何の汚染も引き起こしませんし、人類のためにもっとも手軽で完全な食べ物を供給することで、人類が生命をいかに維持できるという最高の手本です。

産業汚染物とは、ダイオキシン、PCBなどの有害な物質で、私たちの食物、体、環境のいたるところに見いだされます。
PCBや他の汚染物質は、また牛乳や母乳にも発見されます。

しかしながら、WHOは環境上の有害物質と子どもたちへの危険性を十分に吟味した結果、母乳の利点は予想しうるあらゆる危険性をはるかに上回るものであると結論づけました。

それゆえ、WHOは母乳育児を「最良の選択である」と勧めています。
研究によると子宮の中で有害物質にさらされると、短期記憶能力を害することがわかっていますが、母乳を与えれば与える期間の長さに比例して、子どもの記憶力が改良されることがわかりました。

さらに、カナダ、ドイツ、ルクセンプルグ、ノルウェー、スウェーデン、英国の報告によると、母乳の中の有害物質は急激に減ってぎています。例えば、ノルウェーや英国の数字によると、母乳の中のダイオキシンの凝縮は1988年から1994年の間に35%減っています。

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廃物処理の方法は、 大気、 大地、 水を汚染します

乳児用食品、哺乳びん、人工乳首、おしゃぷりに使われる素材、容器は、使用後捨てられるのがふつうです。
大抵、それらの素材は、生物分解性(パクテリアなどの作用で土にもどること)がありません。

プラスチックの哺乳びん、ゴムの乳首、おしゃぶりは、ごみの埋め立て地に捨てられた場合、分解するのに200年から450年もかかります。
ガラスの哺乳壜が分解するには考えられないくらいの長い年月を要します。

埋め立て、海への廃棄、焼却は、いちばんよく行われている廃物処理方法です。
埋め立て他は地下水を汚染しますし、国によっては埋め立て地の場所が不足しています。
焼却は汚染物質を大気にまき散らします。
例えばプラスチックの哺乳びんが燃やされれば、煙にダイオキシンやその他の有害物質が含まれるかもしれません。

母乳育児は全くそうした廃棄物をだしません。
母乳は容器もいらないし調乳も必要ありませんから、ごみ処理について心配する必要がないのです。

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人工乳を加工するには、 エネルギーを浪費します

人工乳は工場で加工され高熱で粉末にされます。こうした加工過程は世界中で膨大な電方を費やします。
それらの電力は水力発電か原子力を使うのが普通ですが、そのどちらもが、高価なものであり環境に損害を与えます。
母乳は自然に作られます。母親の食べる普段の食事が、自然で貴重な赤ちゃんにとっての特別食に体の中で変えられるのです。これは、知られている中で最もエネルギー効率の高い食物生産体系です。

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加工された人工乳は汚染の危険があります

人工乳は牛乳を粉ミルクの缶にするために様々な加工、添加、改造をほどこす工場生産です。
有害なバクテリア、放射能、化学物質、異物に汚染されやすいことが疑いなくわかってきています。 (汚染の項参照)
さらに、粉ミルクと混ぜる水がさらなる汚染の危険を増します。
母乳は生きている物質です。それそれの女性の母乳は、自分自身の赤ちゃんのために特別に作られたものでず。さらに、母乳は赤ちゃんの変わりゆく二―ズに合うよう常に変化しています。~1回の授乳中でも日によっても。

母親が環境における病原体にさらされると、その病原体をやっつけるために抗体が作られます。
これらの抗体は母乳を通して赤ちやんに渡されていきます。

汚染の例

●1997年(英国)Milumilは、サルモネラ感染との結びつきが明らかになった後、販売を中止しました。
●1997年(アメリカ)FDAは、不衛生な状態で混ぜ物をし、生産をしていたかどで、Nestle’s Carnationのフォローアップ・ミルクを回収しました。軽度の胃腸障害との結びつきが明らかになり11,317ケースが、回収されました。
●1996年(アメリカ)Carnation Alsoyの濃縮液体人工乳の32オンス缶のふたのラべルに、「水をくわえないでください」との説明書きがあったため販売を中止しました。こうした使用法説明の間違いによって、赤ちゃんが水でうすめない濃縮液体人工乳を飲んでいた可能性がありまず。缶の横脇のラベルには水を加えるように書かれていました。
●1996年(アメリカ)Heinz の乳児用のリンゴ・プルーンジュース・4オンスのビンは80ppbを越える鉛が混入していたため回収されました。
●1994年(スリランカ)税関は、ポーランドから輸入されたNestleの粉ミルクの委託販売品を多量に送り返しました。なぜなら放射能の粒子で汚染されていたからです。
●1993年(USA)ガラスの破片が入っているのが見つかって、Nurtamigen人工乳が回収されました。
●1993年(USA) サルモネラ菌の汚染が発見されたためSoyalac人工乳を販売中止にしました。

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輸送は汚染を広げ、燃料を浪費します

乳児用食を作るために使われる牛乳・穀物・添加物は、加工前ですら長い距離を輸送され、それから中央や地方の倉庫に長い距離をつかって送られ、最後に小売店に輸送されます。
多くの国が、人工乳児食や哺乳びんを世界の裏側から輸入しています。
こうした輸送は燃料を浪費し、あらゆるところで大気汚染を引き起こします。
母乳は世界をめぐって輸送される必要がありません。
母親は皆どこででも母乳を供給することができます。

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母乳はよけいな容器がいりません

工場で作られた乳児用ミルクの容器は、プリキなどのメッキ、紙、プラスデックを浪費します。
哺乳びんや人工乳首、その他の授乳用の道具もプラスティックやゴムやシリコン、ガラスを浪費しています。
アメリカ合衆国で赤ちゃんに与えられている人工乳は、毎年5億5千万缶売られていますが、それらをつなぎ合わせると地球を―周半するほどの量です。

1987年には、パキスタンだけで450万もの哺乳びんが売られました。
これを積み重ねるとエぺレストの山頂まで届くほどの量になります。
世界母乳育児行動連盟(WABA) は、母乳育児を守り促進しサポートするため、世界中の人々の手によって成り立っています。
WABAはユニセフと親密に連絡を取り合って働いています。

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調乳においても無駄があります

月齢3ヵ月の人工乳の赤ちやんは、粉ミルクを調合するために1日1リットルの水を必要とします。
さらにもう2リットルの水が哺乳びんと人工乳首を消毒するために必要です。

もし水を沸かすのに木を燃やしておこす火を使ったとすると、1年間に調乳のために必要な水は73kgにも及ぴます。
世界の多くの地域では水も燃料も貴重品で、哺乳びんや人工乳首を清潔に保ち、かつ1度水を沸騰させてそれから人肌までさまして調乳するといったことのできる母親は、ごくわずかしかいません。

その点母乳ならちょうどいい温度で作られ、すぐに飲ませられ煮沸も消毒も必要ありませんし何の汚染も引き起こしません。

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環境対策として母乳育児を推進するために何ができるでしょうか?

流動化(モービライゼーション)とは

継続的な働きかけを必要とするようなことを讃辞し、日々日常の結果に結びつけることです。
大きな催しをしたり人やにデモをさせることに限りません。

流動化とは人々の意識を高めることであり、共通の目的に向かって知識や視点を分かち合い一緒に決断し共に行動することです。

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ネットワークづくり

様々な国の世界母乳育児週間の経験によると、活動が十分に計画されているとさらによい結果が得られ、より多くの人が参加し組織化されていくことがわかっています。
ここに書かれたアイディアは、近所の小さな集まりででも、町でも、地方自治体でも、国をあげてでもできることです。
何をするにしても、前もって計画しましょう。
第一のステップとしては、皆さんの町や地域で仲間になりそうな人を見つけます。
今年の母乳育児週間のテーマの仲間になりそうなのは、環境保護者、教師、若者、子どもたちでありましょう。
また、自分の身近な団体、女性団体、NGO、宗教団体を巻き込むことも重要です。

活動の中心になる人やグループは誰でしようか。
情報源は何でしょうか。
創造性を発揮しましょう。
あなたの地域、国または、国際的な母乳育児週間の主催者と連絡を取り合いましょう。
コミュニケーションをとることで、活動がもっと世間の目に触れますし大きな影響力となります。
なぜなら世界中の仲間と手を取り台うことになるからです。

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情報とコミュニケーシヨン

今年のチャレンジは、母乳育児と環境問題との関連づけです。
貴重な自然の資源を守る必要を指摘することです。
これは議論し説明する必要がありまず。
母乳育児週間のキャンペーンでは、乳児用食品とその器具がいかに環境に害を与えるか、いかに母乳育児が環境を守るかを強調するようつとめましょう。

マスコミを使って、私たちの行動を明らかにすることも必要です。

テレピ、ラジオ、新聞、雑誌などのマスコミの人にあなたがたの活動を伝えたり「母乳育児と環境」についてのデータを流す広報担当の役職を決めておきましょう。

私たちがすばらしい働きをしていても、文書にその活動の成果を書かなかったり広めようとしなかったため、外部の人たちには、その活動を知られないこともよくあります。
あなたがたのしたことを、写真、新聞の切り抜きなどと一緒に報告すること、そして母乳育児週間の主催者に送ることが大切です。

そうすれば、あなたの活動は母乳育児週間の歴史の1ページに刻まれ、世界中の他のグループに新しいヒントを与えることにもなるでしょう。

ネットワークとは、情報を集め、報告し、分かち合うことなのです。

母乳育児支援ネットワーク(BSNJAPAN)について

母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan)はWABA(母乳育児支援行動連盟)を日本で紹介し、日本での母乳育児を支援する活動を行うことを目的として2000年に設立された非営利団体です。 WABAの支援団体として登録されており、母乳育児支援に関心のある方の参加と協力をお待ちしております。

BSNの理事会は医師や助産師などの保健医療専門家のみならず、社会福祉やメディア社会学、法律の専門家、および母乳育児支援団体の母親リーダーなどを含むメンバーで構成されており、母乳育児がしやすい社会をめざして活動を続けています。

BSNJapanはWABA(世界母乳育児行動連盟)の承認団体であり、乳児用食品国際行動ネットワーク(IBFAN)のメンバーグループでもあります。


最初は母乳だけ、その後も他の食べ物を補いながら母乳を与え続ける。金色のリボンは、 その「ゴールド スタンダード」、つまり理想のありようの象徴です。

WABA(世界母乳育児行動連盟)とユニセフが共同で提唱している「金色のリボン運動」に参加しています。

Facebook母と子の災害時の育児支援 共同特別委員会

災害時の母乳育児相談