数年前、母乳の中のダイオキシンが赤ちゃんに悪影響を与えるから母乳を与えるのは良くない、という「母乳バッシング」が突然まきおこりました。
確かに母乳の中にダイオキシンが含まれているのは確かですが、そのために「母乳を赤ちゃんに与えるのが悪い」とまでいえるのかどうかは、いまだ憶測の域を出ていません。
一時、毎日のようにマスコミをにぎわしたこの「母乳とダイオキシン」という話題も、今ではとりあげられることがほとんどなくなりました。
しかし、センセーショナルな関心がなくなったためにマスコミにはとりあげられないものの「母乳は危ない」という印象が広く深く浸透してしまったように思われてなりません。
このような社会的イメージを覆すのは、容易なことではありません。
嵐のような「母乳バッシング」がなくなったとはいえ、真実は何なのか、偏見に基づく母乳排除がないのかどうか、引き続き考えていきたいと思います。
「母乳育児中もダイオキシンのことが心配」という方に向けて、日本ラクテーションコンサルタント協会(JALC)のサイトに詳しい情報が書かれています。ぜひご覧下さい。
□母乳育児FAQよく寄せられる質問とその答え(JALC)
□「母乳はアレルギーを予防する」 本郷寛子
「母乳で育った子の方がアレルギーになりやすい」という見方について、調査結果に基づき反証しています。